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カットマンとシェークバック表の戦い:朱世赫vs唐鹏

現在、世界最強のカットマンである朱世嚇とバック表ソフトのシェーク異質攻撃型の唐鹏の試合です。

しかし、両者ともによく打ち、よく守ります。一昔前の日本ならカットマンが攻撃すると『粘りが足りない』とコーチに怒られたものですが、今は攻撃しないカットマンが非常識な時代になりました。

かつて丁松という中国のカットマンがいましたが、彼がフォアハンドドライブのカウンター攻撃を積極的に取り入れた最初のカットマンだと思います。その丁松のプレースタイルをベースに日本の松下浩二の粒高のバックカットをミックスしたのが朱世嚇です。


個人的には全盛期の松下浩二の方がカットに関しては上のような気がします。ただ、フォアドライブの攻撃の割合が攻撃的なカットマンと言われた松下浩二よりもはるかに上です。松下が攻撃とカットの割合が3:7とするなら、朱世嚇は5:5あるいは6:4くらいでしょうか?

とくに朱がフォアカットをする場面はほとんど見たことがありません。朱世嚇のプレースタイルは当初は日本の指導者から見れば異端に見えたでしょうが、彼が世界選手権でカットマンとして半世紀ぶりに決勝進出した時点で彼の超攻撃的なプレースタイルが国際基準となりました。