松下浩二の最高のラリーは世界選手権団体のティモボルとの試合がよく紹介されますが、私は世界卓球選手権1989の試合を最高のラリーとして推薦します。松下浩二は当時世界最強のカットマンと言われた北朝鮮のリグンサンに対してカットマンとは思えないほど打ちまくってなんと勝利してしまったのです。
時代はまだ1980年代です。今でこそカットマンが攻撃するのは当たり前ですが、この当時の日本国内の指導者はカットマンが攻撃を仕掛けることをなぜか許しませんでした。
しかし、すでに松下浩二はカットマンが積極的に攻撃する重要性を世界大会で証明していたのです。
これが松下浩二が世界の卓球関係者から注目されるようになった試合だと言われています。
松下浩二はカットで粘るプレーが真骨頂でしたが、もっとこのような超攻撃的なプレーをしていたらシングルスでもメダルがとれていたかもしれません。